「今年ももう半分終わるのね~」「早いわぁ」なんて話しているのを聞いてました。私としては早くも遅くもなく、それなりにイロイロ充実の2011年です。ただ今年の100の展示を見るという目標的に言えば、「まずいもう半年か」という感じ。まだ20程の展示しか見ていないです。少したまっている備忘録を。
⑭「竹次郎の動物園」展@ギャルリももぐさ陶器の町・多治見にある古民家ギャラリー。前から気になっていました。竹次郎こと長谷川一望斎(茶道具の金物師)の私的な銀細工展。畳の部屋で膝をついてみる展示。新鮮でした。
丁度、最近会った大工さんが長谷川一望斎のアトリエに出かけた時の話をしてくれた。この松の木にあう建物を作ってほしいという要望でできたアトリエ。どんな贅沢な世界なのか、と想像しているところです。
⑮「開館75周年記念 日本民藝館名品展」日本民芸館何度も来ている美術館ですが、その度にいろんな発見が溢れている場所。今回は学芸員グループの勉強会を兼ねて。民芸館の学芸部長のお話を旧柳宗悦邸で伺うという豪華盤でした。
その方の話のなかで、個々の「美の標準」をどのように作るのかというテーマがあり。日本民芸館は柳宗悦の民芸論を「美の標準」として作品を収集し展示しているので。彼によれば「美の標準」は人によってそれぞれ違う。それは、個々の経験のなかで多くのモノ=芸術に触れて形作られていくもの。美しいと思うもの、作家と言わずとも職人の手仕事で作られた道具を生活の中に取り入れていくことが大切と。そのなかで直感というものが培われていく。自分の中での「美のものさし」ができてくる。
なるほど、そういえば一度観た作品が次に来たときは違う角度で見ることができる。河井寛次郎の練り込みの皿に見とれて、浜田庄司の豪快な絵付けに唸る。大学生の頃に初めて訪れて以来、何度も戻ってくるたびに自分の吸収してきた「美」の蓄積を再確認できる。自分の「美のものさし」の確認場所。
なるほど、そういえば好きな作品が日常の中にあるのは、そのモノを深く知ることができる気がする。作家の作った器が少し歪んでいようとも、それでご飯を食べ、器の感触と色と形を楽しむ。作家の作った小さな壺に花を挿してみる。それを眺めながら家事をする。花がない時もただ眺める。そんなお気に入りのモノたちが「美のものさし」によって増えていく。
なるほど、そういうことなのか。自分なりに蓄積していくことでいいのか、と思えた訪問でした。
その他。出かけたところ、メモ。
⑯「カンディンスキーと青騎士展」@愛知県美術館 +常設展 (Sam Francis 「消失に向かう地点の青」1958年あり)
⑰「-現代の浮世絵師-画家・林静一展」@中山道広重美術館
⑱「大竹省二・沼田早苗・織作峰子 写真展」@常葉美術館
⑲「山下清原画展」@高山本町美術館 + 高山陣屋